秋が深まり、段々と朝晩の冷えが気になる季節になりました。
冷えてくると生理痛が余計につらくなったりしませんか。
また、生理の時に腰痛がひどくなったりしませんか。
その原因は大きく分けて2つあります。
①姿勢 ②冷え
今回は姿勢が原因のケースについてお話したいと思います。
~なぜ生理痛は起こるのでしょうか~
子宮の内壁に肥厚した血液を外に排出する為、プロスタグランジンというホルモンが分泌され、
子宮自身が収縮します。
実は子宮が収縮する際に発生する痛みが生理痛なのです。
筋腫や内膜症などがある場合は別ですが、本来の子宮ならば血液はすんなりと排出され
痛みはほとんどないはずなのです。
~子宮の正しい位置とは~
本来の子宮とは、子宮や子宮の周囲の血流が良く保たれ、子宮が正しい位置にあること。
子宮の位置は、身体を正面から見た場合、ちょうど左右の真ん中にあります。
横から見た場合、前には膀胱、後ろには直腸があります。
実は子宮は仙骨という骨と靭帯で繋がり、支えられています。
仙骨は腰のすぐ下の真ん中にある骨で、骨盤の一部です。
そして前側も、骨盤の一部である、恥骨という骨と靭帯で繋がっているのです。
~どうして痛くなるのか~
足を組んだり、悪い姿勢で過ごせば骨盤は歪み、
それは骨盤と靭帯で繋がる子宮の位置も歪ませてしまいます。
子宮の位置の歪みは子宮やその周囲の血流も悪化させてしまい、
経血を排出しづらくなり、経血を何とか出そうとしてプロスタグランジンが過剰に作られ、
余計に子宮は強く収縮して強い生理痛に繋がってしまいます。
過剰なプロスタグランジンは子宮だけでなく、
その周囲にある腰や恥骨の痛みも引き起こしてしまうのです。
また、これとは別に子宮後屈など生まれつき子宮の前後の位置が違う場合も腰痛が起こることがあります。
~対策~
リモートワークで家で仕事をする方が増えました。
高さの合わない机や椅子で、悪い姿勢にならないように気を付けましょう。
また、座っている時に片側のおしりだけに重心をかけたり、足を組んだりしないようにして
骨盤をゆがませない生活を心がけましょう。
すでに生理痛や腰痛がある場合は
お尻のストレッチと良い姿勢でのウォーキングがお勧めです。
お尻の穴をキュッと締めて、下腹に力を入れて、いつもより少し大股で歩きましょう。
運動前にお尻をストレッチして、左右差のない状態にしてから歩くようにしましょう。
生理の時期は血液が排出しやすいように恥骨や骨盤の靭帯がホルモンの影響で緩むので
激しい運動や長時間の横座りなどは避けましょう。