痛みの感じ方は人それぞれですが、
痛みを左右する要因に閾値(いきち)というものがあります。
これを知ることで少しでも痛みの軽減に役立てていただきたいです。
まず、痛みについて、どんなものがあるのか?
原因によって3つに分類されます。
①傷害性疼痛
ぶつけたり、事故やけがをした時の痛み。
例)切り傷、やけど、打撲、骨折など
②神経障害性疼痛
神経圧迫や損傷、伝達する信号が障害されて起きる痛み
例)座骨神経痛や帯状疱疹など
③心因性疼痛
心理的な要因によって起こる痛み
例)不安やストレスなど
そして、これらの痛みを感じる度合いには個人差があり、
そこには閾値(いきち)というものが関係します。
閾値とは、認識される刺激の最低値のこと。
痛みの閾値は
閾値が低いと、些細なことでも痛みを感じやすくなりますし、
閾値が高いと、痛みを感じにくくなります。
わかりやすく例えると、
コップに水を注ぐと一定量を超たときに、水が溢れ出ます。
その溢れでるときの値が閾値です。
コップが小さければ、すぐに水は一定量を超えますし(痛みを感じやすい)
コップが大きければ、すぐに溢れ出ることはなくなります。(痛みを感じにくい)
この閾値は心理的状態、体調によっても変化します。
具体的には、
恐怖、不安、疲労感、不眠、孤独感は痛みを感じやすくしますし、
睡眠、人との触れ合い、リラックスできる環境というのは
やはり痛みを軽減してくれます。
特に、体は寝ているときに最も回復をしてくれますので、
睡眠不足が続くと、痛みなどの不調が出やすくなりますし、
症状の改善においても、前に進みにくくしてしまう大きな要因です。
痛みや症状がでているときこそ、睡眠は十分に取れているか?
と振り返り、もし睡眠状態がよくない場合は、
しっかり眠れる体づくりとより良い睡眠ができる環境づくりがとても大事です。